2015年3月18日

瞳ナナさん インタビュー

本日は東京で魔女軍団のリーダーとして、活躍されているマジシャンの瞳ナナさんを紹介します。


山目小学校、藤の園と二回、マジックショーをされた後、藤の園にてインタビューしました。


よろしくお願いします。
こちらこそ。
今日は一関マジッククラブとして、瞳ナナさんを藤の園に呼ばさせて、いただきました。一関マジッククラブ創設者の阿部はもと愛心幼稚園の職員で・・・。
あら、私も愛心幼稚園の出身ですよ。
そうですか。私も愛心幼稚園の出身です。奇遇ですね。簡単な経歴などを、お願いします。
萩荘小学校、萩荘中学校、一関二高、短大と進んで、魔女界に行きました。短大時代は山目(やまのめ)中学校に教育実習に来ましたので、山目とも縁があるんですよ。
何を教えてたんですか?
音楽です。
こんな綺麗な先生だと、びっくりしますね。(笑)
ありがとうございます。(笑)

練習は一日、何時間ぐらいされるんですか?
練習はしてないんですよ。毎日、どこかでやってますからね。寄席がありますから・・・。あと、今日もありましたけど、仕込みがおかしかったので、二回目、ちょっと失敗しました。山目小学校でのショーの後、母に畳んでもらったんです。でも、意外とお客さんって、見てなかったりするんですよ。「何だったのか?」と思いながら、次の現象になってしまいますので。マジックをやってる人は、分かるでしょうけどね。(笑)
毎日の実践が練習というわけですね?
プロになってしまうと、練習というよりはお客さんの前で恥をかきなさい。みたいなところが、ありますね。ずっと鏡の前で練習してると、自分で安心してしまうので、ちょっと練習して、小さな寄席などでお客さんの反応を見て、判断します。プロだと、あまりテクニックを使ったマジックはやらなくなりますね。デパートなどだと、上からも横からも見られますから、安全なネタしか、出来なくなります。営業はどこに呼ばれるか、分かりませんから。体育館ばかりでは、ないですから。
山目小学校でのショーは、どうでしたか?
途中から照明が付きましたけど、暗かったですね。暗いし、広いわで、大変でした。吹奏楽の関係
、だと思いますけど、舞台と観客席の間にブルーシートが置かれていて、お客さんと距離があって、やや一体感に欠けていたかな、と。それにイリュージョンだと、人が浮いたり、剣で刺したりと現象が分かりやすいんですけど、ステージマジックでしたからね。
藤の園のことはご存じでしたか?
こういう所があるとは知りませんでした。ここは落成したのは?
去年ですね。それまでの建物は、震災でかなり、やられましたから。昔は孤児院と言ってました。今は養護施設と呼んで、キリスト教の教えに基づいて、両親のいない子供や、訳あって両親と一緒に暮らせない子供を引き取って、育てています。
私はよく地方に行くんですけど、山梨の小学校に行くと、その両親はほとんど離婚してますよね。工場が多いので、外国の方との結婚が多いんですよ。
日本全国、行かれたんですか?
鳥取、島根、山口、この三県だけ、行ってないんですよ。
なるほど、海外は結構、行かれてますよね。
ええ、アメリカ、香港、韓国・・・。今年はタヒチにも行きました。
一関には、よく帰ってきますか?
今年は呼ばれる事が、多かったので。そういう時にしか、一関には帰ってこれないですね。
一年前、磐井病院でガン撲滅のキャンペーンでマジックショーをやられましたね。願成寺さんが呼ばれたんですかね。
願成寺さんには可愛がって、もらっていますね。落語芸術協会と日本奇術協会に所属させてもらってます。落語芸術協会は国際ボランティアとして、お寺でマジックをすることが多いです。いろんな所のお寺に行きます。いろんな所がありますよ。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、病院、老人ホーム・・・。大体は企業のパーティーが多いですけどね。忘年会、クリスマスなど。ライオンズクラブとかロータリーさんですね。
老人ホームでウケるネタって、大変ですよね。
そんな事はないですよ。ただ、感情を表現しにくいので、泣いて喜んでくれたりですね。それと老人ホームのランクにもよりますよね。前にあったんですよ。かなり弱った方がいる所ですと、演じている私の方が悲しくなってしまって。
でも、毎日やってると大変ですよね。
今日みたいなステージマジックだといいですけど、イリュージョンだと、たんすみたいな物を組み立てる所から始まってしまいますので、重労働です。毎日が引越し屋さんみたいなものです。鉄骨みたいな物ですよ。人が乗ったりしますからね。今日のはスーツケースで移動できますけど・・・。イリュージョンの方は年を取ったら出来ないのかな、という感じはしますね。
師匠の北見伸さんは、どんな方なんですか?
修行中とかは厳しかったですね。私は一人っ子だったので、あまり怒られた事がなかったんですよ。職人気質の先生でしたので、マジックの事は当然として、マナーとかを教えてもらったり、後はやれと言われた事をやってなかったり、人間だから忘れる事もあるじゃないですか。そうすると怒られたり。でも、親みたいな感じですよ。東京にいる時に、ずっとお世話になっていたりするので。そういう厳しい人って、本当は、優しかったりするんですよ。それはずいぶん感じました。普段、「やってあげるね」なんて、優しい人は実はそうでもなかったり・・・。テレビ局に行っても、感じ悪いなと思う人に限って、ちゃんとしてくれたり。そういう事は世の中、あるんですよ。
社会に出た時に優しい人に頼るのではなく、厳しい方につくと、最終的にその人が助けてくれるということがありますね。
厳しい人ほど、その裏に優しさを持っているのかもしれません。
なるほど、ご両親はこういう世界に入ることを反対はしなかったのですか?
母は短大に入って、こういう世界に進むと言ったら、胃に穴が開くほど悩んだそうです。親の死に目にも会えない世界だと聞いてましたが、祖父の亡くなる時も仕事でした。通夜には出席しましたが・・・。
瞳ナナさんが入られた時には、魔女軍団に先輩がいたんですか?
その時は魔女軍団ではなかったですね。マジカル・ダンサーズといって、北見伸先生のアシスタントでした。
ところが女性マジシャンが必要な年代があって、男性の宴会があって、女性マジシャンが欲しい、ということになって、私が第一号ですね。先輩のダンサーで、私がマジックをやるようになって、マジックを始めたのがマジック・ジェミーさんですね。今日、実は一関に来てたんですよ。
来てた?
花泉の金沢(かざわ)で寄席があって、同じ時間帯なので、どうしても一関には行けない、と。そういう事もありますよね。
実は一週間ほど前に仕事で身延に行った時に、身延町立図書館に、いっこく堂さんが来て、そのゲストマジシャンが魔女軍団のここあちゃんで、こんな田舎にまで来るんだ、とびっくりした事があります。
どこでも呼ばれればですね。田舎に行くことが多いですね。芸能をあまり見たことのない地域に・・・。あと、今は復興支援で行きますね。国から助成金がありますから。宮城県が多いんですよ。なかなか岩手県はないんだな、と思いながらですね。
福島はないんですか?
福島は昨日あったんですよ。それがいろいろあって、新幹線に乗り遅れたんですよ。一時間に一本なので、それに乗らないと間に
合わないんですよ。そうしたら、私と同じように乗り遅れたおじさんがいたんですよ。タクシー乗り場で「郡山までタクシーか」と私がブツブツつぶやいていたら、そのおじさんが、「よかったら、タクシーに一緒に乗ります?」と言ってくれて、一緒に郡山まで乗って、料金はそのおじさんが払ってくれたんですよ。
美人は得ですね。(笑)
魔女も乗り遅れる事があると・・・。(笑)
ほうきに乗っていくわけにも、いきませんしね。
今朝、寝たのが12時過ぎでしたから、山目小学校に来ても眠かったですね。
ハト出しをされてましたけど、ハトは連れてこられたんですか?
はい。今、まだ上にいるんですよ。
羽は切っているんですか?
そんなに切ってはいないですよ。毎日、同じ事をやってるから慣れてるんですよ。事務所に六羽いるんですよ。比較的大人しい仔を連れてきました。
長生きするものなんですか?
そうですね。十年ぐらい。負担をかけない仕込みにしてるんですよ。飛行機に乗る以外は持ち歩いてますね。一羽ぐらいなら。
以前、テレビでお部屋紹介みたいな番組があって、瞳ナナさんのプライベートルームが映し出された事がありました。部屋中ピンクでしたけど、あれは本当なんですか?
お姫様ベッドがあってみたいな・・・。(笑) 本当ですよ。ピンクが好きなんですよ。
一関出身のアイドルの方って、結構いるんですよ。セーラームーンでセーラーヴィーナス役を演じた小松彩夏さん、山目小学校、山目中学校出身で仮面ライダーのヒロイン役を演じた志田友美さん。会った事はありますか?
知ってますよ。お会いした事はないんですが。
こういう人たちとコラボでショーみたいな事は出来るんですかね。
面白いですよね。やってみたいですよね。
事務所がうるさいとか。
うちは大丈夫ですけど、他はどうかなと。
それと一関二高出身でプロレスラーの佐々木貴さんという方がいます。フリーダムズという団体の代表なんですが。
あまり、プロレスは詳しくありませんが・・・。
以前、プリンセス・テンコーさんが新日本プロレスの選手紹介でイリュージョンをした事があります。空のケージから選手が現れるという。
登場も芸能人から依頼される事がありますよ。練習出来る人か、出来ない人にも、よるんですけどね。狭い所が嫌だと言われれば、もう無理なんですけどね。女子ゴルファーのトップの人たちを出すというのはありました。みんな、お金持ちだから、嫌だと言うのかと思ってましたけど、上から言われたためか、ツンツンしながらもやってくれましたね。よく会社のパーティーで社長を出してくれ、という依頼がありますけど、「暗闇で耐えられますか?」 ということは聞きますね。あと、花嫁さんを出してくれ、というのもよくありますが、これは断ってますね。ドレスを着てますし、綺麗にセットされた髪などがぐちゃぐちゃになったら困りますからね。ステージから作ればできるでしょうけど。
せっかく、地元出身ですので。
そうですね。全員の方とお会いしてみたいですね。
私のブログを読んでもらえると、一関出身者のブログやツイッターが網羅されてますので。
はい、読んでみますね。
あと、山上兄弟はどんな感じなんですか? テレビで喧嘩されてましたけど。
あれは全部テレビ局のヤラセです。「泣いてくれ。喧嘩してくれ」と
。仲はいいんですけど、泣いてるシーンが撮りたい。だから喧嘩してくれ、と。もう、テレビはあまり良くないですよね。ストーリーが決まってるんですよ。
そうですか。驚きました。最後に知り合いのマジシャンの方に頼まれたんですけど、理想の男性はどんな方ですか?
優しい人ですね。(笑)

今日はどうもありがとうございました。
こちらこそ。